古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1305番

さらでだに

藤原有家(ふじわらのありいえ)

そうでなくてさえ恨もうと思っている恋人の衣の裾に、秋風が吹いている。

詞書
「家に百首の歌合し侍りけるに」(前の歌と同じ詞書)
作者
有家朝臣(藤原有家)
  1. 1さらでだにさらでだにさらでだに初句
  2. 2うらみむとうらみむとうらみむと思おも思おもおもふふう二句
  3. 3吾妹子わぎもこ吾妹子わぎもこわぎもこががが三句
  4. 4衣ころも衣ころもころものすそにのすそにのすそに四句
  5. 5秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞぞぞ吹ふ吹ふふくくく結句

引用の仕方

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現代語訳

そうでなくてさえ恨もうと思っている恋人の衣の裾に、秋風が吹いている。

意訳

ただでさえ私を恨もうと思っている恋人の衣の裾を、秋風が吹き返している。裏を見せるように、ますます恨みが募るだろう。

語釈・文法注

うらみ
「恨み」と衣の「裏見」を掛ける。

和歌

作者
藤原有家(ふじわらのありいえ) 1155–1216
藤原重家の子で、六条藤家の歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。大蔵卿に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1305番
歌体
短歌
状況
詞書「家に百首の歌合し侍りけるに」(家で百首歌合をしました時に)。

修辞

掛詞
「うらみ」に「恨み」と「裏見」。

解説

有家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、238頁(コマ129)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日