古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1303番

忘れじの

宜秋門院丹後(ぎしゅうもんいんのたんご)

忘れまいという言葉はどうなってしまったのだろう。頼みにさせた夕暮れには、秋風が吹いている。

詞書
「建仁元年三月、歌合に、逢不遇戀の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
宜秋門院丹後
  1. 1忘わす忘わすわすれじのれじのれじの初句
  2. 2言こと言ことことののの葉は葉ははいかにいかにいかに二句
  3. 3なりにけむなりにけむなりにけむ三句
  4. 4頼たの頼たのたのめしめしめし暮くれ暮くれくれははは四句
  5. 5秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞぞぞ吹ふ吹ふふくくく結句

引用の仕方

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現代語訳

忘れまいという言葉はどうなってしまったのだろう。頼みにさせた夕暮れには、秋風が吹いている。

意訳

忘れないと言ったあの言葉はどうなったのだろう。逢う約束をした夕暮れには、飽きたとでもいうように秋風が吹いている。

語釈・文法注

秋
「飽き」を響かせる。

和歌

作者
宜秋門院丹後(ぎしゅうもんいんのたんご) 生没年未詳(十二世紀後半〜十三世紀前半)
源頼行の娘。九条兼実の娘で後鳥羽院の中宮となった宜秋門院任子に仕えた女房歌人。「異浦の丹後」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1303番
歌体
短歌
状況
詞書「建仁元年三月、歌合に、逢不遇戀の心を」(建仁元年三月の歌合で、「逢不遇恋(逢ひて逢はざる恋)」の心を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

丹後の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、238頁(コマ129)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日