古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1302番

恨みわび

寂蓮法師(じゃくれんほうし)

恨み疲れて、もう待つまいとする今はの身ではあるけれど、待ち慣れてしまった夕暮れの空よ。

詞書
「建仁元年三月、歌合に、逢不遇戀の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
寂蓮法師
  1. 1恨うら恨うらうらみわびみわびみわび初句
  2. 2待ま待ままたじたじたじ今いま今いまいまはははののの二句
  3. 3身み身みみなれどもなれどもなれども三句
  4. 4思おも思おもおもひなれにしひなれにしいなれにし四句
  5. 5夕暮ゆふぐれ夕暮ゆふぐれゆうぐれののの空そら空そらそら結句

引用の仕方

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現代語訳

恨み疲れて、もう待つまいとする今はの身ではあるけれど、待ち慣れてしまった夕暮れの空よ。

意訳

恨むことにも疲れて、もう待つのはやめようと決めた身だけれど、待つことに慣れきった夕暮れの空を、つい眺めてしまう。

語釈・文法注

和歌

作者
寂蓮法師(じゃくれんほうし) 1139?–1202
俗名は藤原定長。藤原俊成の甥で養子となったが、定家が生まれると出家した。『新古今和歌集』の撰者に選ばれたが、完成前に没した。「三夕の歌」の一首「さびしさはその色としもなかりけり」で知られる。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1302番
歌体
短歌
状況
詞書「建仁元年三月、歌合に、逢不遇戀の心を」(建仁元年三月の歌合で、「逢不遇恋(逢ひて逢はざる恋)」の心を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

寂蓮の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、237頁(コマ128)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日