古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1295番

忘れゆく

藤原範兼(ふじわらののりかね)

忘れていく人のせいで空を眺めると、とぎれとぎれに雲も見えることだ。

作者
刑部卿範兼(藤原範兼)
  1. 1二條院にでうのゐん二條院にでうのゐんにじょうのいんののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、艷書えんしよ艷書えんしよえんしょののの歌うた歌うたうた召め召めめしけるにしけるにしけるに詞書
  2. 2忘わす忘わすわすれゆくれゆくれゆく初句
  3. 3人ひと人ひとひとゆゑゆゑゆえ空そら空そらそらををを二句
  4. 4眺なが眺ながながむればむればむれば三句
  5. 5たえ〴〵にこそたえ〴〵にこそたえだえにこそ四句
  6. 6雲くも雲くもくもももも見み見みみえけれえけれえけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕二条院の御代、艶書の歌をお召しになった時に。

忘れていく人のせいで空を眺めると、とぎれとぎれに雲も見えることだ。

意訳

私を忘れていくあの人のせいで、もの思いに空を眺めていると、雲もとぎれとぎれに見える。私たちの仲のように。

語釈・文法注

艶書
恋文。

和歌

作者
藤原範兼(ふじわらののりかね) 1107–1165
藤原能兼の子。刑部卿に至った。学者として知られ、歌学書『和歌童蒙抄』や歌枕の書『五代集歌枕』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1295番
歌体
短歌
状況
詞書「二條院の御時、艷書の歌召しけるに」(二条院の御代、艶書の歌をお召しになった時に)。

解説

範兼の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、236頁(コマ128)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日