古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1294番

思ひ出でよ

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

思い出してくれ。誰の約束の果てなのだろう。昨日の雲の跡を吹く山風は。

作者
家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2思おも思おもおもひひい出い出いいでよでよでよ初句
  3. 3たがたがたが兼か兼かかねねね言ごと言ごとごとののの二句
  4. 4すゑならむすゑならむすえならむ三句
  5. 5昨日きのふ昨日きのふきのうののの雲くも雲くもくもののの四句
  6. 6あとのあとのあとの山風やまかぜ山風やまかぜやまかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

思い出してくれ。誰の約束の果てなのだろう。昨日の雲の跡を吹く山風は。

意訳

思い出してほしい。これは誰の約束の果てなのだろう。昨日の雲が消えた跡に、山風ばかりが吹いている。

語釈・文法注

兼ね言
前もってした約束。

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1294番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

家隆の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、236頁(コマ128)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日