古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1283番

來ぬ人を

藤原有家(ふじわらのありいえ)

来ない人を待つというわけではなくて待つ宵の、更けていく空の月も恨めしい。

詞書
「八月十五日夜、和歌所にて月前戀といふことを」(前の歌と同じ詞書)
作者
有家朝臣(藤原有家)
  1. 1來こ來ここぬぬぬ人ひと人ひとひとををを初句
  2. 2待ま待ままつとつとつとはははなくてなくてなくて二句
  3. 3待ま待ままつつつ宵よひ宵よひよいののの三句
  4. 4更ふ更ふふけけけ行ゆ行ゆゆくくく空そら空そらそらののの四句
  5. 5月つき月つきつきももも恨うら恨うらうらめしめしめし結句

引用の仕方

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現代語訳

来ない人を待つというわけではなくて待つ宵の、更けていく空の月も恨めしい。

意訳

来ない人を待つというつもりではないのに、なんとなく待っている宵。更けていく空の月までが恨めしい。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原有家(ふじわらのありいえ) 1155–1216
藤原重家の子で、六条藤家の歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。大蔵卿に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1283番
歌体
短歌
状況
詞書「八月十五日夜、和歌所にて月前戀といふことを」(八月十五日夜、和歌所で「月前恋(月前の恋)」という題を)。

解説

有家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、234頁(コマ127)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日