古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1282番

わくらばに

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

たまたま待つことになった宵も更けてしまった。そう約束したのか、山の端の月よ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1八月十五日夜はちぐわつじふごにちのよ八月十五日夜はちぐわつじふごにちのよはちがつじゅうごにちのよ、、、和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころにてにてにて月前戀げつぜんのこひ月前戀げつぜんのこひげつぜんのこいといふことといふことということををを詞書
  2. 2わくらばにわくらばにわくらばに初句
  3. 3待ま待ままちつるちつるちつる宵よひ宵よひよいももも二句
  4. 4更ふ更ふふけにけりけにけりけにけり三句
  5. 5さやはさやはさやは契ちぎ契ちぎちぎりしりしりし四句
  6. 6山やま山やまやまののの端は端ははののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕八月十五日夜、和歌所で「月前恋(月前の恋)」という題を。

たまたま待つことになった宵も更けてしまった。そう約束したのか、山の端の月よ。

意訳

めったにない逢う約束の宵を待っていたのに、すっかり更けてしまった。山の端の月よ、こんなはずだったろうか。

語釈・文法注

わくらばに
たまたま。
さやは
そのように〜したか。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1282番
歌体
短歌
状況
詞書「八月十五日夜、和歌所にて月前戀といふことを」(八月十五日夜、和歌所で「月前恋(月前の恋)」という題を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、234頁(コマ127)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日