古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1281番

人ぞうき

藤原秀能(ふじわらのひでよし)

人こそつらい。頼みにさせもしない月はめぐって来て、昔を忘れない蓬の茂る宿よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原秀能
  1. 1人ひと人ひとひとぞうきぞうきぞうき初句
  2. 2たのめぬたのめぬたのめぬ月つき月つきつきははは二句
  3. 3めぐりめぐりめぐり來き來ききててて三句
  4. 4昔むかし昔むかしむかし忘わす忘わすわすれぬれぬれぬ四句
  5. 5蓬生よもぎふ蓬生よもぎふよもぎうののの宿やど宿やどやど結句

引用の仕方

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現代語訳

人こそつらい。頼みにさせもしない月はめぐって来て、昔を忘れない蓬の茂る宿よ。

意訳

つらいのは人の心だ。約束もしない月は昔どおりめぐって来て、蓬の茂った荒れた宿を照らしているのに。

語釈・文法注

蓬生
蓬の茂った荒れた所。

和歌

作者
藤原秀能(ふじわらのひでよし) 1184–1240
後鳥羽院の北面・西面の武士。和歌所の寄人として院に重んじられた。承久の乱で院方として戦い、のち出家して如願と号した。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1281番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

秀能の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、234頁(コマ127)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日