古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1271番

忘らるゝ

後鳥羽院(ごとばいん)

忘れられた身を思い知る袖の村雨に、平然と山の月は出てきた。

作者
太上天皇(後鳥羽院)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたののの中なか中なかなかににに詞書
  2. 2忘わす忘わすわすらるゝらるゝらるる初句
  3. 3身み身みみをををしるしるしる袖そで袖そでそでののの二句
  4. 4村雨むらさめ村雨むらさめむらさめににに三句
  5. 5つれなくつれなくつれなく山やま山やまやまののの四句
  6. 6月つき月つきつきははは出い出いいでけりでけりでけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌の中で。

忘れられた身を思い知る袖の村雨に、平然と山の月は出てきた。

意訳

忘れられたわが身を思い知って、袖は村雨のような涙に濡れている。それなのに山の月は、平然と出てきた。

語釈・文法注

身をしる
わが身のつたなさを思い知る。

和歌

作者
後鳥羽院(ごとばいん) 1180–1239
第八十二代天皇。譲位後に院政を行い、和歌所を置いて『新古今和歌集』の撰集を命じ、自らも撰歌と切継に深く関わった。承久の乱(1221)に敗れて隠岐に配流され、配所でも集の精選(隠岐本)を続けた。『新古今和歌集』では「太上天皇」と記され、三十三首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1271番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌の中に」(百首歌の中で)。

解説

後鳥羽院の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、232頁(コマ126)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日