古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1270番

曇れかし

八条院高倉(はちじょういんのたかくら)

曇ってほしい。眺めるとすぐに悲しいのは、月に思い浮かぶ人の面影だ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
八條院高倉(八条院高倉)
  1. 1曇くも曇くもくもれかしれかしれかし初句
  2. 2ながむるからにながむるからにながむるからに二句
  3. 3悲かな悲かなかなしきしきしきははは三句
  4. 4月つき月つきつきにおほゆるにおほゆるにおぼゆる四句
  5. 5人ひと人ひとひとののの面影おもかげ面影おもかげおもかげ結句

引用の仕方

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現代語訳

曇ってほしい。眺めるとすぐに悲しいのは、月に思い浮かぶ人の面影だ。

意訳

月よ、いっそ曇ってしまえ。眺めるとすぐに悲しくなるのは、月に重なって思い浮かぶあの人の面影なのだから。

語釈・文法注

からに
〜するとすぐに。

和歌

作者
八条院高倉(はちじょういんのたかくら) 生没年未詳(十二世紀後半〜十三世紀前半)
藤原惟方の娘とされ、鳥羽天皇の皇女八条院暲子内親王に仕えた女房。後鳥羽院の歌壇で活躍した。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1270番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

八条院高倉の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、232頁(コマ126)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日