古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1259番

更級の

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

更級の山以外に照る月も、心を慰めかねた。このごろの空は。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
躬恒(凡河内躬恒)
  1. 1更級さらしな更級さらしなさらしなののの初句
  2. 2山やま山やまやまよりほかによりほかによりほかに二句
  3. 3照て照ててるるる月つき月つきつきももも三句
  4. 4なぐさめかねつなぐさめかねつなぐさめかねつ四句
  5. 5此この此このこのごろのごろのごろの空そら空そらそら結句

引用の仕方

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現代語訳

更級の山以外に照る月も、心を慰めかねた。このごろの空は。

意訳

更級の山の月だけでなく、どこに照る月を見ても、心は慰められない。このごろの空は。

語釈・文法注

なぐさめかねつ
「わが心慰めかねつ更級や姨捨山に照る月を見て」(古今集)をふまえる。

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1259番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

四句切れ
四句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

躬恒の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、231頁(コマ125)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日