古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1258番

いつとても

中務(なかつかさ)

いつでもしみじみと思うのに、寝られない夜の月は、並ひととおりでなく、泣く泣く見た。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
中務
  1. 1いつとてもいつとてもいつとても初句
  2. 2哀あはれ哀あはれあわれととと思おも思おもおもふふうををを二句
  3. 3寐ね寐ねねぬるぬるぬる夜よ夜よよののの三句
  4. 4月つき月つきつきははは朧おぼろ朧おぼろおぼろげげげ四句
  5. 5なく〳〵ぞなく〳〵ぞなくなくぞ見み見みみししし結句

引用の仕方

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現代語訳

いつでもしみじみと思うのに、寝られない夜の月は、並ひととおりでなく、泣く泣く見た。

意訳

月はいつでもしみじみと見るものだが、恋しさに眠れない夜の月は、ひととおりの思いではなく、泣きながら眺めた。

語釈・文法注

おぼろげなく
並ひととおりでなく。「朧」を響かせる。

和歌

作者
中務(なかつかさ) 912?–991?
宇多天皇の皇子敦慶親王と歌人伊勢の娘。村上天皇の時代の歌壇で活躍した。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1258番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

中務の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、230頁(コマ125)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日