新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1257番
さらしなや
更級の姨捨山の有明の月ではないが、尽きることなくもの思いをするこのごろだなあ。
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現代語訳
更級の姨捨山の有明の月ではないが、尽きることなくもの思いをするこのごろだなあ。
意訳
更級の姨捨山に有明の月がかかる。その「月」ではないが、尽きることのないもの思いに沈んでいるこのごろだ。
語釈・文法注
- 姨捨山
- 信濃国の歌枕。月の名所。
- つき
- 「月」と「尽き」を掛ける。
和歌
- 作者
- 伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1257番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 序詞
- 「さらしなや姨捨山の有明の」が「つき」を導く。
- 掛詞
- 「つき」に「月」と「尽き」。
解説
伊勢の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、230頁(コマ125)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日