新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1256番
逢ふことを
逢うことを、わずかに見えた月の光のように、おぼろげに、あわれと思うだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕広幡の御息所に贈った歌。
逢うことを、わずかに見えた月の光のように、おぼろげに、あわれと思うだろうか。
意訳
ほんのわずかに見えた三日月の光のように、わずかに逢えただけのあなたを、並大抵の思いでいとしく思っているのではない。
語釈・文法注
- はつか
- わずか。
- おぼろげ
- 並ひととおり。「朧」を掛ける。
和歌
- 作者
- 村上天皇(むらかみてんのう) 926–967
第六十二代天皇。その治世は「天暦の治」とたたえられた。宮中に和歌所を置いて『後撰和歌集』を撰ばせ、天徳四年(960)の内裏歌合を催した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1256番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「廣幡の御息所につかはしける」(広幡の御息所に贈った歌)。
解説
村上天皇の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、230頁(コマ125)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日