古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1244番

霜さやぐ

醍醐天皇(だいごてんのう)

霜がさやさやと鳴る野辺の草葉ではないのに、どうして人の訪れが枯れていくのだろう。

作者
延喜御歌(醍醐天皇)
  1. 1久ひさ久ひさひさしくまゐらざりけるしくまゐらざりけるしくまいらざりける人ひと人ひとひとににに詞書
  2. 2霜しも霜しもしもさやぐさやぐさやぐ初句
  3. 3野邊のべ野邊のべのべののの草葉くさば草葉くさばくさばににに二句
  4. 4あらねどもあらねどもあらねども三句
  5. 5などかなどかなどか人目ひとめ人目ひとめひとめののの四句
  6. 6かれまさるらむかれまさるらむかれまさるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕長く参上しなかった人に。

霜がさやさやと鳴る野辺の草葉ではないのに、どうして人の訪れが枯れていくのだろう。

意訳

霜に枯れていく野辺の草葉でもないのに、どうしてあなたの訪れはますます途絶えていくのだろう。

語釈・文法注

かれ
「枯れ」と「離(か)れ」を掛ける。

和歌

作者
醍醐天皇(だいごてんのう) 885–930
第六十代天皇。その治世は「延喜の治」とたたえられた。紀貫之らに命じて最初の勅撰和歌集『古今和歌集』を撰ばせた。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1244番
歌体
短歌
状況
詞書「久しくまゐらざりける人に」(長く参上しなかった人に)。

修辞

掛詞
「かれ」に「枯れ」と「離れ」。

解説

醍醐天皇の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、228頁(コマ124)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日