古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1218番

山城の

源重之(みなもとのしげゆき)

山城の淀の若菰を刈りに来て、袖が濡れたとは、かこつけないでほしい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
源重之
  1. 1山城やましろ山城やましろやましろののの初句
  2. 2淀よど淀よどよどののの若菰わかごも若菰わかごもわかごも二句
  3. 3かりにかりにかりに來き來ききててて三句
  4. 4袖そで袖そでそで濡ぬ濡ぬぬれぬとれぬとれぬとははは四句
  5. 5かこたざらなむかこたざらなむかこたざらなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

山城の淀の若菰を刈りに来て、袖が濡れたとは、かこつけないでほしい。

意訳

山城の淀で若菰を刈りに来るように、かりそめに訪ねてきて、袖が濡れたなどと恨み言を言わないでほしい。

語釈・文法注

かり
「刈り」と「仮(かりそめ)」を掛ける。
かこつ
恨み言を言う。

和歌

作者
源重之(みなもとのしげゆき) ?–1000?
清和天皇の曽孫。相模権守などの地方官を歴任し、陸奥で没した。冷泉天皇の東宮時代に献上した「重之百首」は、現存最古の百首歌とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1218番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「かり」に「刈り」と「仮」。

解説

重之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、222頁(コマ121)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日