古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1214番

東路に

醍醐天皇(だいごてんのう)

東路で刈るという萱が乱れるように、心乱れて、束の間もなく恋い続けるのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
延喜御歌(醍醐天皇)
  1. 1東路あづまぢ東路あづまぢあずまじににに初句
  2. 2かるてかるてかるちょふふう萱かや萱かやかやののの二句
  3. 3亂みだ亂みだみだれつゝれつゝれつつ三句
  4. 4束つか束つかつかののの間ま間ままもなくもなくもなく四句
  5. 5戀こ戀ここひやひやいや渡わた渡わたわたらむらむらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

東路で刈るという萱が乱れるように、心乱れて、束の間もなく恋い続けるのだろうか。

意訳

東国の道で刈るという萱が乱れるように心乱れて、ほんの束の間も休むことなく、恋い続けていくのだろうか。

語釈・文法注

つか
「束(萱の束)」と「束の間」を掛ける。

和歌

作者
醍醐天皇(だいごてんのう) 885–930
第六十代天皇。その治世は「延喜の治」とたたえられた。紀貫之らに命じて最初の勅撰和歌集『古今和歌集』を撰ばせた。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1214番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「東路にかるてふ萱の」が「亂れ」を導く。
掛詞
「つか」に「束」と「束の間」。

解説

醍醐天皇の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、222頁(コマ121)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日