新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1215番
結びおきし
結んでおいた袂さえ見ない花薄のように、離れても心は離れまい、あなたが解かないならば。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
結んでおいた袂さえ見ない花薄のように、離れても心は離れまい、あなたが解かないならば。
意訳
契りを結んだ袂さえ見せてくれない。それでも、あなたが結び目を解かない限り、私の心が離れることはない。
語釈・文法注
- かる
- 「刈る」と「離(か)る」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原敦忠(ふじわらのあつただ) 906–943
藤原時平の子。権中納言に至った。管絃にすぐれた美男子として知られ、三十八歳で没した。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1215番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「かる」に「刈る」と「離る」。
解説
敦忠の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、222頁(コマ121)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日