新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1209番
逢ふことは
逢うことは、これが最後の旅なのだろう。草の枕も霜枯れてしまった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕左大将朝光が長く訪れませんでしたが、旅先の所に来合わせて、枕がないので草を結んで枕にしたので。
逢うことは、これが最後の旅なのだろう。草の枕も霜枯れてしまった。
意訳
私たちが逢うのは、この旅寝が最後になるのでしょう。草を結んだ枕も、霜に枯れてしまったのですから。
語釈・文法注
- 霜がれ
- 「霜枯れ」に「離(か)れ」を響かせる。
和歌
- 作者
- 馬内侍(うまのないし) 生没年未詳(十世紀末〜十一世紀初め)
源時明の娘。斎宮女御徽子、円融天皇の中宮媓子、のち中宮定子らに仕えた。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1209番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「左大將朝光、久しう音づれ侍らで、旅なる所に來あひて、枕のなければ草を結びてしたるに」(左大将朝光が長く訪れませんでしたが、旅先の所に来合わせて、枕がないので草を結んで枕にしたので)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
馬内侍の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、221頁(コマ120)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日