古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1208番

衣手に

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)

袖に山おろしが吹いて寒い夜を、あなたがおいでにならなかったら、ひとりで寝るのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
人麿(柿本人麻呂)
  1. 1衣手ころもで衣手ころもでころもでににに初句
  2. 2山やま山やまやまおろしおろしおろし吹ふ吹ふふきてきてきて二句
  3. 3寒さむ寒さむさむききき夜よ夜よよををを三句
  4. 4君きみ君きみきみ來き來ききまさずばまさずばまさずば四句
  5. 5獨ひとり獨ひとりひとりかもかもかも寢ね寢ねねむむむ結句

引用の仕方

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現代語訳

袖に山おろしが吹いて寒い夜を、あなたがおいでにならなかったら、ひとりで寝るのだろうか。

意訳

袖に山おろしが吹きつけて寒い夜なのに、あなたが来てくださらなかったら、私はひとりで寝ることになるのだろうか。

語釈・文法注

来まさずば
おいでにならないならば。

和歌

作者
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 生没年未詳(七世紀後半〜八世紀初め)
持統・文武天皇の時代の宮廷歌人。『万葉集』を代表する歌人で、長歌・短歌ともにすぐれ、のちに「歌聖」とあがめられた。平安時代には人麻呂の作と伝える歌が多く、新古今集にもその名で多くの歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1208番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
第二句。

解説

人麿の歌とされる。もとは『万葉集』巻第十三(3282番)。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、221頁(コマ120)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日