古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1206番

歸るさの

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか))

帰り道のものとして、あの人は眺めているのだろうか。待つ夜のままで迎えた有明の月を。

詞書
「戀の歌とてよめる」(前の歌と同じ詞書)
作者
定家朝臣(藤原定家)
  1. 1歸かへ歸かへかえるさのるさのるさの初句
  2. 2ものとやものとやものとや人ひと人ひとひとののの二句
  3. 3ながむらむながむらむながむらむ三句
  4. 4待ま待ままつつつ夜よ夜よよながらのながらのながらの四句
  5. 5有明ありあけ有明ありあけありあけののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

帰り道のものとして、あの人は眺めているのだろうか。待つ夜のままで迎えた有明の月を。

意訳

待ち続けて夜を明かした私が見ている有明の月を、あの人はほかの女のもとからの帰り道に眺めているのだろうか。

語釈・文法注

帰るさ
帰り道。

和歌

作者
藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1206番
歌体
短歌
状況
詞書「戀の歌とてよめる」(恋の歌として詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

定家の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、220頁(コマ120)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日