新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1205番
頼めぬに
頼みにさせてもいないのに、あなたが来るかと待つ宵の間が、更けていかずに、すぐに明けてしまえばよいのに。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕恋の歌として詠んだ歌。
頼みにさせてもいないのに、あなたが来るかと待つ宵の間が、更けていかずに、すぐに明けてしまえばよいのに。
意訳
約束もしていないのに、あなたが来るかと待ち続けている。宵のうちに夜が更けずに、いきなり明けてしまえば、待つつらさもないのに。
語釈・文法注
- ましかば
- 〜したらよいのに。
和歌
- 作者
- 西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1205番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「戀の歌とてよめる」(恋の歌として詠んだ歌)。
修辞
- 字余り
- 第四句。
解説
西行の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、220頁(コマ120)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日