古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1204番

君待つと

式子内親王(しょくしないしんのう)

あなたを待つというので寝室にも入らずにいる槙の戸に、ひどく更けないでくれ、山の端の月よ。

作者
式部內親王(式子内親王)
  1. 1待戀まつこひ待戀まつこひまつこいといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2君きみ君きみきみ待ま待ままつとつとつと初句
  3. 3閨ねや閨ねやねやへもへもへも入い入いいらぬらぬらぬ二句
  4. 4槇まき槇まきまきののの戶と戶ととににに三句
  5. 5いたくないたくないたくな更ふ更ふふけそけそけそ四句
  6. 6山やま山やまやまののの端は端ははののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「待恋(待つ恋)」という題を。

あなたを待つというので寝室にも入らずにいる槙の戸に、ひどく更けないでくれ、山の端の月よ。

意訳

あなたを待って、寝室にも入らずに槙の戸口にいる。山の端の月よ、そんなに夜更けまで傾かないでおくれ。

語釈・文法注

な〜そ
〜しないでくれ。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1204番
歌体
短歌
状況
詞書「待戀といへる心を」(「待恋(待つ恋)」という題を)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

式子内親王の歌。底本は作者名を「式部內親王」と刷る。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、220頁(コマ120)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日