古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1199番

聞くやいかに

宮内卿(くないきょう)

聞いていますか、どうですか。上の空を吹く風でさえ、松に音を立てて訪れる習いがあるとは。

作者
宮內卿(宮内卿)
  1. 1寄風戀かぜによするこひ寄風戀かぜによするこひかぜによするこい詞書
  2. 2聞き聞ききくやいかにくやいかにくやいかに初句
  3. 3上うは上うはうわののの空そら空そらそらなるなるなる二句
  4. 4風かぜ風かぜかぜだにもだにもだにも三句
  5. 5松まつ松まつまつににに音おと音おとおとするするする四句
  6. 6習なら習ならならひありとひありといありとははは結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「寄風恋(風に寄する恋)」。

聞いていますか、どうですか。上の空を吹く風でさえ、松に音を立てて訪れる習いがあるとは。

意訳

お聞きになっていますか。気まぐれな上の空の風でさえ、松に音を立てて訪れるという習いがあるのに、あなたは訪れてくれない。

語釈・文法注

まつ
「松」と「待つ」を掛ける。

和歌

作者
宮内卿(くないきょう) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀初め)
源師光の娘。後鳥羽院に仕えた女房で、若くして歌才を認められ、千五百番歌合などで活躍したが、二十歳前後で亡くなったと伝えられる。「若草の宮内卿」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1199番
歌体
短歌
状況
詞書「寄風戀」(「寄風恋(風に寄する恋)」)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
掛詞
「まつ」に「松」と「待つ」。

解説

宮内卿の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、219頁(コマ119)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日