古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1200番

人は來で

西行法師(さいぎょうほうし)

人は来ないで、風の様子も夜更けめいてきたのに、しみじみと雁が鳴いて通り過ぎていく。

作者
西行法師
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2人ひと人ひとひとははは來こ來ここででで初句
  3. 3風かぜ風かぜかぜのけしきものけしきものけしきも二句
  4. 4ふけぬるにふけぬるにふけぬるに三句
  5. 5あはれにあはれにあわれに雁かり雁かりかりののの四句
  6. 6音おと音おとおとづれてづれてずれて行ゆ行ゆゆくくく結句

引用の仕方

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現代語訳

人は来ないで、風の様子も夜更けめいてきたのに、しみじみと雁が鳴いて通り過ぎていく。

意訳

あの人は来ないまま、風の気配も夜更けを感じさせるようになった。そこへ、しみじみとした声で雁が鳴きながら通り過ぎていく。

語釈・文法注

音づれ
音を立てる。訪れる。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1200番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、219頁(コマ119)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日