古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1196番

味氣なく

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか))

どうしようもなく、つらい風の音もいやだ。どうして夕暮れに待つことを習いとしたのだろう。

作者
定家朝臣(藤原定家)
  1. 1西行法師さいぎやうほふし西行法師さいぎやうほふしさいぎょうほうし、、、人々ひとびと人々ひとびとひとびとににに百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたよませよませよませ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2味氣あぢき味氣あぢきあじきなくなくなく初句
  3. 3つらきつらきつらき風かぜ風かぜかぜののの二句
  4. 4聲こゑ聲こゑこえもももうしうしうし三句
  5. 5などなどなど夕暮ゆふぐれ夕暮ゆふぐれゆうぐれににに四句
  6. 6待ま待ままちならひけむちならひけむちならいけむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕西行法師が人々に百首歌を詠ませました時に。

どうしようもなく、つらい風の音もいやだ。どうして夕暮れに待つことを習いとしたのだろう。

意訳

夕暮れに吹く風の音はつらく、いやなものだ。どうして私は、夕暮れに人を待つことを習いにしてしまったのだろう。

語釈・文法注

味気なく
どうしようもなく。

和歌

作者
藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1196番
歌体
短歌
状況
詞書「西行法師、人々に百首の歌よませ侍りけるに」(西行法師が人々に百首歌を詠ませました時に)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

定家の歌。底本は第二句を「つらき風の」とするが、「つらき嵐の」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、218〜219頁(コマ119)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日