古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1195番

夕暮に

読人しらず(よみびとしらず)

夕暮れまでの命を懸けた蜉蝣のような私が、生きているかいないかを尋ねるのもはかない。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1今日けふ今日けふきょうととと契ちぎ契ちぎちぎりけるりけるりける人ひと人ひとひとのあるかとのあるかとのあるかと問と問ととひひい侍はべ侍はべはべりければりければりければ詞書
  2. 2夕暮ゆふぐれ夕暮ゆふぐれゆうぐれににに初句
  3. 3命いのち命いのちいのちかけたるかけたるかけたる二句
  4. 4蜉蝣かげろふ蜉蝣かげろふかげろうののの三句
  5. 5ありやあらずやありやあらずやありやあらずや四句
  6. 6問と問ととふもふもうもはははかなしかなしかなし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕今日と約束した人がいるのかと尋ねましたので。

夕暮れまでの命を懸けた蜉蝣のような私が、生きているかいないかを尋ねるのもはかない。

意訳

夕暮れの逢瀬に命を懸けて待つ私は、夕方には死ぬという蜉蝣のようなもの。そんな私に生きているかどうか尋ねるのも、はかないことだ。

語釈・文法注

蜉蝣
朝生まれて夕方に死ぬとされた虫。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1195番
歌体
短歌
状況
詞書「今日と契りける人のあるかと問ひ侍りければ」(今日と約束した人がいるのかと尋ねましたので)。

解説

作者未詳。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、218頁(コマ119)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日