古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1181番

手枕に

宇多天皇(うだてんのう)

手枕に貸した袂の露っぽさは、夜が明けたと告げる涙なのだった。

作者
亭子院御歌(宇多天皇)
  1. 1小八條こはちでう小八條こはちでうこはちじょうののの御息所みやすんどころ御息所みやすんどころみやすんどころにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2手枕たまくら手枕たまくらたまくらににに初句
  3. 3かせるかせるかせる袂たもと袂たもとたもとののの二句
  4. 4露つゆ露つゆつゆけさはけさはけさは三句
  5. 5あけぬとあけぬとあけぬと告つ告つつぐるぐるぐる四句
  6. 6淚なみだ淚なみだなみだなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕小八条の御息所に贈った歌。

手枕に貸した袂の露っぽさは、夜が明けたと告げる涙なのだった。

意訳

あなたの手枕に貸した私の袂が濡れているのは、夜が明けて別れの時が来たと知らせる、私の涙なのだった。

語釈・文法注

和歌

作者
宇多天皇(うだてんのう) 867–931
第五十九代天皇。光孝天皇の皇子。菅原道真を重用し、譲位後は出家して亭子院・寛平法皇と呼ばれた。歌合を多く催した。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1181番
歌体
短歌
状況
詞書「小八條の御息所につかはしける」(小八条の御息所に贈った歌)。

解説

宇多天皇の歌。底本は第三句を「露けさは」とするが、「露けきは」とする本もある。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、216頁(コマ118)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日