古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1180番

佗びつゝも

藤原師輔(ふじわらのもろすけ)

つらく思いながらも、あなたの心にかなうと思って、今朝も袂を乾かすのに苦労している。

作者
九條入道右大臣(藤原師輔)
  1. 1忍しの忍しのしのびたるところよりかへりてびたるところよりかへりてびたるところよりかえりて、、、あしたにつかはしけるあしたにつかはしけるあしたにつかわしける詞書
  2. 2佗わ佗わわびつゝもびつゝもびつつも初句
  3. 3君きみ君きみきみががが心こころ心こころこころににに二句
  4. 4かなふとてかなふとてかなうとて三句
  5. 5今朝けさ今朝けさけさももも袂たもと袂たもとたもとををを四句
  6. 6ほしぞわづらふほしぞわづらふほしぞわずらう結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕ひそかに会った所から帰って、翌朝に贈った歌。

つらく思いながらも、あなたの心にかなうと思って、今朝も袂を乾かすのに苦労している。

意訳

人目を忍んで帰ってくるのはつらいけれど、それがあなたの望みにかなうと思って、今朝も涙に濡れた袂を乾かしかねている。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原師輔(ふじわらのもろすけ) 908–960
藤原忠平の子。右大臣に至った。娘の安子は村上天皇の中宮。九条家の祖で、日記『九暦』を残した。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1180番
歌体
短歌
状況
詞書「忍びたるところよりかへりて、あしたにつかはしける」(ひそかに会った所から帰って、翌朝に贈った歌)。

解説

師輔の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、215〜216頁(コマ117)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日