古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1171番

はかなくも

醍醐天皇(だいごてんのう)

はかなくも夜が明けてしまったことだ。朝露の置いた後のように、起きて別れた後こそ、いっそう心は消え入りそうだ。

作者
延喜御歌(醍醐天皇)
  1. 1近江あふみ近江あふみおうみののの更衣かうい更衣かういこういにたまはせけるにたまはせけるにたまわせける詞書
  2. 2はかなくもはかなくもはかなくも初句
  3. 3明あ明ああけにけるかなけにけるかなけにけるかな二句
  4. 4朝露あさつゆ朝露あさつゆあさつゆののの三句
  5. 5おきてのおきてのおきての後のち後のちのちぞぞぞ四句
  6. 6消き消ききえまさりけるえまさりけるえまさりける結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕近江の更衣にお与えになった歌。

はかなくも夜が明けてしまったことだ。朝露の置いた後のように、起きて別れた後こそ、いっそう心は消え入りそうだ。

意訳

はかなくも夜が明けてしまった。朝露が置いた後に消えていくように、起きて別れた後のほうが、いっそう恋しさに心が消え入りそうになる。

語釈・文法注

おき
露が「置き」と「起き」を掛ける。

和歌

作者
醍醐天皇(だいごてんのう) 885–930
第六十代天皇。その治世は「延喜の治」とたたえられた。紀貫之らに命じて最初の勅撰和歌集『古今和歌集』を撰ばせた。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1171番
歌体
短歌
状況
詞書「近江の更衣にたまはせける」(近江の更衣にお与えになった歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
掛詞
「おき」に「置き」と「起き」。

解説

醍醐天皇の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、214頁(コマ117)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日