古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1168番

逢ふことの

伊勢(いせ)

逢うことの明けない夜のままで、夜が明けてしまったので、私こそ帰るけれど、心は去って行くだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
伊勢
  1. 1逢あ逢ああふことのふことのうことの初句
  2. 2あけぬあけぬあけぬ夜よ夜よよながらながらながら二句
  3. 3明あ明ああけぬればけぬればけぬれば三句
  4. 4我われ我われわれこそこそこそ歸かへ歸かへかえれれれ四句
  5. 5心こころ心こころこころやはやはやは行ゆ行ゆゆくくく結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

逢うことの明けない夜のままで、夜が明けてしまったので、私こそ帰るけれど、心は去って行くだろうか。

意訳

逢う思いがかなわないまま夜が明けてしまったので、私の体は帰っていく。けれども心まであなたのもとを去りはしない。

語釈・文法注

やは
反語。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1168番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、213頁(コマ116)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日