新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1167番
あけがたき
開けがたい二見の浦に寄る浪のように、袖ばかり濡れて、沖の島人よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
開けがたい二見の浦に寄る浪のように、袖ばかり濡れて、沖の島人よ。
意訳
夜の明けにくい二見の浦に寄せる浪に、沖の島人の袖が濡れるように、逢えないまま私の袖ばかりが涙に濡れている。
語釈・文法注
- 二見の浦
- 伊勢国の歌枕。「蓋(ふた)」を響かせ、「あけ」と縁語。
和歌
- 作者
- 藤原実方(ふじわらのさねかた) ?–998
藤原定時の子。左近中将に至ったが、陸奥守として任地に下り、そこで没した。清少納言と親しかった。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1167番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 縁語
- 「あけ」「ふた」。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
実方の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、213頁(コマ116)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日