新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1164番
蘆の屋の
蘆葺きの家の倭文機の帯の片結びのように、たやすくもうちとけることだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕「初会恋(初めて会ふ恋)」の心を。
蘆葺きの家の倭文機の帯の片結びのように、たやすくもうちとけることだ。
意訳
蘆葺きの小屋の女が締めた粗末な帯の片結びがすぐにほどけるように、あの人はたやすく私にうちとけてくれた。
語釈・文法注
- しづはた帯
- 倭文(しず)の織物の帯。
- かた結び
- 片方だけ輪にした結び方。ほどけやすい。
和歌
- 作者
- 源俊頼(みなもとのとしより) 1055?–1129?
大納言源経信の子。白河院の命で五番目の勅撰集『金葉和歌集』を撰んだ。新しい題材や言葉を大胆に取り入れた歌風で、歌論書『俊頼髄脳』を著した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1164番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「初會戀の心を」(「初会恋(初めて会ふ恋)」の心を)。
修辞
- 序詞
- 「蘆の屋のしづはた帶のかた結び」が「打ち解く」を導く。
解説
俊頼の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、212〜213頁(コマ116)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日