新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1161番
忘れても
たとえ忘れても、人に語らないで。うたた寝の夢を見た後も長かった夜を。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕人に言い寄りはじめて。
たとえ忘れても、人に語らないで。うたた寝の夢を見た後も長かった夜を。
意訳
たとえ忘れてしまっても、人に話さないでください。うたた寝の夢のような短い逢瀬の後も、長く思われたあの夜のことを。
語釈・文法注
和歌
- 作者
- 馬内侍(うまのないし) 生没年未詳(十世紀末〜十一世紀初め)
源時明の娘。斎宮女御徽子、円融天皇の中宮媓子、のち中宮定子らに仕えた。中古三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1161番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「人に物いひ初めて」(人に言い寄りはじめて)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
解説
馬内侍の歌。底本は結句を「長かりし夜を」とするが、「ながらへし夜を」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、212頁(コマ116)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日