古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1162番

つらかりし

藤原範永(ふじわらののりなが)

つらかった多くの年月は忘れられて、一夜の夢をしみじみといとしく思ったことだ。

作者
藤原範永朝臣(藤原範永)
  1. 1女をんな女をんなおんなにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2つらかりしつらかりしつらかりし初句
  3. 3多おほ多おほおおくのくのくの年とし年としとしははは二句
  4. 4忘わす忘わすわすられてられてられて三句
  5. 5一ひと一ひとひと夜よ夜よよののの夢ゆめ夢ゆめゆめををを四句
  6. 6あはれとぞあはれとぞあわれとぞ見み見みみししし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕女に贈った歌。

つらかった多くの年月は忘れられて、一夜の夢をしみじみといとしく思ったことだ。

意訳

つれなくされたつらい長い年月も、すっかり忘れてしまった。たった一夜の夢のような逢瀬を、しみじみといとしく思っている。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原範永(ふじわらののりなが) 生没年未詳(十一世紀)
藤原中清の子。尾張守などを務めた。和歌六人党の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1162番
歌体
短歌
状況
詞書「女につかはしける」(女に贈った歌)。

解説

範永の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、212頁(コマ116)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日