古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1157番

逢ひ見ても

藤原興風(ふじわらのおきかぜ)

逢ってもかいがなかった。はかない夢にも劣る現実は。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
興風(藤原興風)
  1. 1逢あ逢ああひひい見み見みみてもてもても初句
  2. 2かひなかりけりかひなかりけりかいなかりけり二句
  3. 3うばうばうば玉たま玉たまたまののの三句
  4. 4はかなきはかなきはかなき夢ゆめ夢ゆめゆめににに四句
  5. 5おとるおとるおとる現うつつ現うつつうつつははは結句

引用の仕方

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現代語訳

逢ってもかいがなかった。はかない夢にも劣る現実は。

意訳

逢ってはみたけれど、何のかいもなかった。はかない夢にも劣るような、あっけない現実の逢瀬では。

語釈・文法注

うば玉の
「夢」の枕詞。

和歌

作者
藤原興風(ふじわらのおきかぜ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
藤原浜成の曽孫で、相模掾・治部少丞などを務めた。管絃にも長じた。寛平期の歌合で活躍した。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1157番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
倒置
倒置。

解説

興風の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、211頁(コマ115)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日