古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1158番

中々に

藤原実方(ふじわらのさねかた)

かえってもの思いをしはじめて寝た夜は、はかない夢さえ見ることができただろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
實方朝臣(藤原実方)
  1. 1中々なかなか中々なかなかなかなかににに初句
  2. 2物思ものおも物思ものおもものおもひひい初そ初そそめてめてめて二句
  3. 3寢ね寢ねねぬるぬるぬる夜よ夜よよははは三句
  4. 4儚はかな儚はかなはかなききき夢ゆめ夢ゆめゆめももも四句
  5. 5えやはえやはえやは見み見みみえけるえけるえける結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

かえってもの思いをしはじめて寝た夜は、はかない夢さえ見ることができただろうか。

意訳

なまじ恋のもの思いを始めてしまった夜は、眠れなくて、はかない夢さえ見ることができない。

語釈・文法注

えやは〜ける
〜できただろうか、いやできない。

和歌

作者
藤原実方(ふじわらのさねかた) ?–998
藤原定時の子。左近中将に至ったが、陸奥守として任地に下り、そこで没した。清少納言と親しかった。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1158番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

実方の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、212頁(コマ116)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日