古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1156番

人ごころ

三条院女蔵人左近(さんじょういんのにょくろうどさこん)

人の心は、薄花染めの狩衣のように、そのままでさえいないで、色が変わってしまうのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
三條院女藏人左近(三条院女蔵人左近)
  1. 1人ひと人ひとひとごころごころごころ初句
  2. 2うすうすうす花染はなぞめ花染はなぞめはなぞめののの二句
  3. 3かりかりかり衣ごろも衣ごろもごろも三句
  4. 4さてだにあらでさてだにあらでさてだにあらで四句
  5. 5色いろ色いろいろやかはらむやかはらむやかわらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

人の心は、薄花染めの狩衣のように、そのままでさえいないで、色が変わってしまうのだろうか。

意訳

人の心は、薄い縹色に染めた狩衣のように、そのままの色でいることさえなく、すぐに褪せて変わってしまうのだろうか。

語釈・文法注

うす花染
薄い縹色に染めること。色が褪せやすい。

和歌

作者
三条院女蔵人左近(さんじょういんのにょくろうどさこん) 生没年未詳(十一世紀初め)
三条天皇に仕えた女蔵人。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1156番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「うす花染のかり衣」が「色やかはらむ」を導く。

解説

左近の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、211頁(コマ115)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日