新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1153番
逢ふ事を
逢うことを今日と待つ、松の枝に結んだ手向け草よ。幾夜しおれた袖だと知っているのか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕百首歌で。
逢うことを今日と待つ、松の枝に結んだ手向け草よ。幾夜しおれた袖だと知っているのか。
意訳
逢える日を今日こそと待っている。松の枝に結ぶ手向けの草よ、私の袖がこれまで幾夜涙にしおれてきたか、知っているだろうか。
語釈・文法注
- まつ
- 「待つ」と「松」を掛ける。
- 手向草
- 神に手向ける幣。
和歌
- 作者
- 式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1153番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「百首の歌に」(百首歌で)。
修辞
- 掛詞
- 「まつ」に「待つ」と「松」。
解説
式子内親王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、211頁(コマ115)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日