古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1152番

昨日まで

藤原頼忠(ふじわらのよりただ)

昨日までは、逢うことと引き換えなら命も惜しくないと思っていたのに、今日は命が惜しく思われることだ。

作者
廉義公(藤原頼忠)
  1. 1人ひと人ひとひとののの許もと許もともとにまかりそめてにまかりそめてにまかりそめて朝あした朝あしたあしたにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2昨日きのふ昨日きのふきのうまでまでまで初句
  3. 3逢あ逢ああふにしかへばとふにしかへばとうにしかえばと二句
  4. 4思おも思おもおもひしひしいしををを三句
  5. 5けふけふきょうははは命いのち命いのちいのちののの四句
  6. 6惜を惜をおしくもあるかなしくもあるかなしくもあるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕女のもとに通いはじめて、翌朝に贈った歌。

昨日までは、逢うことと引き換えなら命も惜しくないと思っていたのに、今日は命が惜しく思われることだ。

意訳

昨日までは、逢えるなら命と引き換えでもいいと思っていた。けれども逢えた今日は、命が惜しくてならない。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原頼忠(ふじわらのよりただ) 924–989
藤原実頼の子で、公任の父。関白・太政大臣に至った。諡は廉義公。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1152番
歌体
短歌
状況
詞書「人の許にまかりそめて朝につかはしける」(女のもとに通いはじめて、翌朝に贈った歌)。

修辞

字余り
第二句。

解説

頼忠の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、210頁(コマ115)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日