新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1149番
忘れじの
忘れまいというあなたの言葉が遠い行く末まで変わらないことはむずかしいので、今日を最後とする命であってほしい。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕中関白が通いはじめましたころ。
忘れまいというあなたの言葉が遠い行く末まで変わらないことはむずかしいので、今日を最後とする命であってほしい。
意訳
いつまでも忘れないとあなたは言うけれど、遠い先まで心変わりしないことはむずかしいでしょう。それならいっそ、幸せな今日を限りに命が終わってほしい。
語釈・文法注
- 中関白
- 藤原道隆。
- もがな
- 〜であってほしい。
和歌
- 作者
- 儀同三司母(高階貴子)(ぎどうさんしのはは(たかしなのたかこ)) ?–996
高階成忠の娘。藤原道隆の妻で、伊周(儀同三司)・隆家・中宮定子の母。漢詩文にもすぐれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1149番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「中關白かよひそめ侍りけるころ」(中関白が通いはじめましたころ)。
解説
儀同三司母の歌で、百人一首54番。巻第十三(恋歌三)の巻頭歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、210頁(コマ115)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日