古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1150番

かぎりなく

藤原伊尹(ふじわらのこれただ)

限りなく深い契りを結んでおいた草枕なのだから、どこの旅であっても忘れようか。

作者
謙德公(藤原伊尹)
  1. 1忍しの忍しのしのびたるびたるびたる女をんな女をんなおんなををを、、、假初かりそめ假初かりそめかりそめなるなるなる所ところ所ところところにゐてまかりてにゐてまかりてにいてまかりて、、、歸かへ歸かへかえりてあしたにつかはしけるりてあしたにつかはしけるりてあしたにつかわしける詞書
  2. 2かぎりなくかぎりなくかぎりなく初句
  3. 3結むす結むすむすびおきけるびおきけるびおきける二句
  4. 4草枕くさまくら草枕くさまくらくさまくら三句
  5. 5いづこのいづこのいずこの旅たび旅たびたびををを四句
  6. 6おもひおもひおもい忘わす忘わすわすれむれむれむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕ひそかに通う女を、仮の住まいに連れて行って、帰って翌朝に贈った歌。

限りなく深い契りを結んでおいた草枕なのだから、どこの旅であっても忘れようか。

意訳

かりそめの宿で限りなく深い契りを結んだ。この旅寝のことを、いつ、どこへ行っても忘れることなどない。

語釈・文法注

草枕
旅寝。

和歌

作者
藤原伊尹(ふじわらのこれただ) 924–972
藤原師輔の子。摂政・太政大臣に至った。諡は謙徳公。和歌所の別当として『後撰和歌集』の撰集に関わった。
出典
『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1150番
歌体
短歌
状況
詞書「忍びたる女を、假初なる所にゐてまかりて、歸りてあしたにつかはしける」(ひそかに通う女を、仮の住まいに連れて行って、帰って翌朝に贈った歌)。

解説

伊尹の歌。底本は第二句を「結びおきける」とするが、「結びおきつる」とする本もある。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、210頁(コマ115)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日