古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1143番

憂身をば

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

つらいわが身を、自分でさえ厭う。あなたも厭ってくれ。せめてそれだけでも同じ心だと思おう。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1かたかたかた思おもひ思おもひおもいののの心こころ心こころこころをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2憂身うきみ憂身うきみうきみをばをばをば初句
  3. 3我われ我われわれだにだにだに厭いと厭いといとふふう二句
  4. 4いといといとへたゞへたゞえただ三句
  5. 5そそそをををだにだにだに同おな同おなおなじじじ四句
  6. 6心こころ心こころこころととと思おも思おもおもはむはむわむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕片思いの心を詠んだ歌。

つらいわが身を、自分でさえ厭う。あなたも厭ってくれ。せめてそれだけでも同じ心だと思おう。

意訳

このつらいわが身を、私自身でさえ嫌っている。あなたもどうか嫌ってください。せめてそのことだけでも、二人が同じ心だと思っていよう。

語釈・文法注

そ
それ。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1143番
歌体
短歌
状況
詞書「かた思の心をよめる」(片思いの心を詠んだ歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
三句切れ
三句切れ。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、208頁(コマ114)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日