新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1137番
床の霜
床の霜も、枕の氷も、消えかねている。結びもしなかった人の約束のせいで。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕「冬恋」。
床の霜も、枕の氷も、消えかねている。結びもしなかった人の約束のせいで。
意訳
寝床の霜も、枕の氷も、消えないで残っている。約束を結んでもくれなかったあの人を待ち続け、涙が凍りついたのだ。
語釈・文法注
- むすぶ
- 霜や氷が「結ぶ」と、約束を「結ぶ」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)) 1162–1241
藤原俊成の子。『新古今和歌集』の撰者の一人で、のち『新勅撰和歌集』を単独で撰び、『小倉百人一首』を選んだとされる。妖艶・有心の美を追求した新古今時代の代表的歌人。日記『明月記』、歌論書『近代秀歌』『毎月抄』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1137番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「冬戀」(「冬恋」)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 倒置
- 倒置。
- 縁語
- 「霜」「氷」「消え」「結び」。
解説
定家の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、207頁(コマ113)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日