新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1132番
ふじの峯の
富士の嶺の煙もさらに高く立ちのぼる。この上ないものは恋の思いの火なのだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
富士の嶺の煙もさらに高く立ちのぼる。この上ないものは恋の思いの火なのだった。
意訳
富士山の煙よりも、さらに高く立ちのぼるものがある。この上なく激しいのは、私の恋の思いの火なのだ。
語釈・文法注
- 思ひ
- 「火」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1132番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「攝政太政大臣の家の百首の歌合に」(摂政太政大臣の家の百首歌合で)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 掛詞
- 「ひ」に「思ひ」と「火」。
解説
家隆の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、206頁(コマ113)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日