古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1131番

逢ふ事は

藤原家房(ふじわらのいえふさ)

逢うことはいつとも言わない、伊吹の嶺に生えるさしも草のように、そうも絶えない思いの火なのだった。

作者
中宮大夫家房(藤原家房)
  1. 1攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじん攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじんせっしょうだいじょうだいじんののの家いへ家いへいえののの百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2逢あ逢ああふふう事こと事ことことははは初句
  3. 3いつといぶきのいつといぶきのいつといぶきの二句
  4. 4嶺みね嶺みねみねににに生お生おおふるふるうる三句
  5. 5さしもさしもさしも絕た絕たたえせぬえせぬえせぬ四句
  6. 6思おも思おもおもひなりけりひなりけりいなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕摂政太政大臣の家の百首歌合で。

逢うことはいつとも言わない、伊吹の嶺に生えるさしも草のように、そうも絶えない思いの火なのだった。

意訳

いつ逢えるとも言ってくれない。伊吹山に生えるさしも草が燃えるように、私の恋の思いは絶えることがない。

語釈・文法注

いぶき
「言ふ」と「伊吹」を掛ける。
さしも
「さしも草」と「そうも」を掛ける。

和歌

作者
藤原家房(ふじわらのいえふさ) 1167–1196
藤原基房の子。中宮大夫・権大納言に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1131番
歌体
短歌
状況
詞書「攝政太政大臣の家の百首の歌合に」(摂政太政大臣の家の百首歌合で)。

修辞

掛詞
「いぶき」に「言ふ」と「伊吹」、「さしも」に「さしも草」と「然しも」。
字余り
第三句。

解説

家房の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、206頁(コマ113)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日