古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1126番

身にそへる

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

身に寄り添うその面影も消えてしまってほしい。夢だったのだと忘れるほどに。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2身み身みみにそへるにそへるにそえる初句
  3. 3そのそのその面影おもかげ面影おもかげおもかげももも二句
  4. 4消き消ききえなゝむえなゝむえななむ三句
  5. 5夢ゆめ夢ゆめゆめなりけりとなりけりとなりけりと四句
  6. 6忘わす忘わすわするばかりにるばかりにるばかりに結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合で詠んだ歌。

身に寄り添うその面影も消えてしまってほしい。夢だったのだと忘れるほどに。

意訳

わが身に寄り添って離れないあの人の面影よ、いっそ消えてしまっておくれ。逢ったことさえ夢だったと忘れてしまえるほどに。

語釈・文法注

ななむ
消えてしまってほしい。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1126番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合で詠んだ歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
倒置
倒置。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、205頁(コマ112)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日