古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1123番

紅に

道因法師(どういんほうし)

紅に涙の色がなっていくのを、幾度染めたらと、人に尋ねたいものだ。

作者
道因法師
  1. 1入道前關白太政大臣にふだうさきのくわんぱくだいじやうだいじん入道前關白太政大臣にふだうさきのくわんぱくだいじやうだいじんにゅうどうさきのかんぱくだいじょうだいじんののの家いへ家いへいえののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2紅くれなゐ紅くれなゐくれないににに初句
  3. 3淚なみだ淚なみだなみだののの色いろ色いろいろののの二句
  4. 4なりゆくなりゆくなりゆくををを三句
  5. 5幾いく幾いくいくしほまでとしほまでとしおまでと四句
  6. 6人ひと人ひとひとににに問と問ととはゞやはゞやわばや結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕入道前関白太政大臣の家の歌合で。

紅に涙の色がなっていくのを、幾度染めたらと、人に尋ねたいものだ。

意訳

私の涙は紅の色に変わっていく。いったい幾度染めたらこれほど濃くなるのか、あの人に尋ねてみたい。

語釈・文法注

幾しほ
幾度染めるか。「しほ」は染め汁に浸す回数。

和歌

作者
道因法師(どういんほうし) 1090–1182?
俗名は藤原敦頼。出家後も和歌に打ちこみ、九十歳を過ぎても歌合に出詠したという。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1123番
歌体
短歌
状況
詞書「入道前關白太政大臣の家の歌合に」(入道前関白太政大臣の家の歌合で)。

解説

道因の歌。底本は第五句を「人に問はゞや」とするが、「我に問はばや」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、204頁(コマ112)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日