古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1122番

偲びあまり

読人しらず(よみびとしらず)

忍びきれずに落ちる涙をせき返して押さえる袖よ、浮き名を漏らさないでくれ。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1戀こひ戀こひこいののの歌うた歌うたうたとてよめるとてよめるとてよめる詞書
  2. 2偲しの偲しのしのびあまりびあまりびあまり初句
  3. 3落お落おおつるつるつる淚なみだ淚なみだなみだををを二句
  4. 4せきかへしせきかへしせきかえし三句
  5. 5抑おさ抑おさおさふるふるうる袖そで袖そでそでよよよ四句
  6. 6うきうきうき名な名ななもらすなもらすなもらすな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕恋の歌として詠んだ歌。

忍びきれずに落ちる涙をせき返して押さえる袖よ、浮き名を漏らさないでくれ。

意訳

忍びきれずにこぼれる涙をせきとめて押さえている袖よ、どうか私のつらい恋の噂を、人に漏らさないでおくれ。

語釈・文法注

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1122番
歌体
短歌
状況
詞書「戀の歌とてよめる」(恋の歌として詠んだ歌)。

修辞

字余り
初句。

解説

作者未詳。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、204頁(コマ112)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日