古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1120番

淚川

二条院讃岐(にじょういんのさぬき)

涙の川の激しく流れる心の早い瀬に、柵をかけてせき止める袖もない。

作者
二條院讃岐(二条院讃岐)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2淚川なみだがは淚川なみだがはなみだがわ初句
  3. 3たぎつたぎつたぎつ心こころ心こころこころののの二句
  4. 4はやきはやきはやき瀨せ瀨せせををを三句
  5. 5柵しがらみ柵しがらみしがらみかけてかけてかけて四句
  6. 6せくせくせく袖そで袖そでそでぞなきぞなきぞなき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。

涙の川の激しく流れる心の早い瀬に、柵をかけてせき止める袖もない。

意訳

激しく沸き立つ心のままに涙が川となって流れる。その早瀬に柵をかけてせき止めるような袖は、どこにもない。

語釈・文法注

たぎつ
激しく流れる。
柵
水をせき止めるもの。

和歌

作者
二条院讃岐(にじょういんのさぬき) 1141?–1217?
源頼政の娘。二条天皇に仕え、のち後鳥羽院の中宮宜秋門院に仕えた。「沖の石の讃岐」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1120番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

解説

讃岐の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、204頁(コマ112)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日